◆今月の主宰作品
◆今月の主宰作品
■鷹 大串章
初冠雪見慣れし山を見て飽かず
初冬の寒暖に身を委ねけり
(烏山線滝駅下車 龍門の滝へ)
無人駅下りて真上に鷹見上ぐ
鷹見上げ白鳥の来る日を思ふ
鷹の舞ふ民話の里を廻りけり
蛇穴に入り蛇姫の墓残る
木守柿民話の里を守るごと
青空に鷹を舞はせて干菜吊る
大空の鷹の歳月思ひけり
神の留守雄滝女滝のひびき合ふ
滝音の中に綿虫ただよへり
山道の木の実を落葉覆ひけり
綿虫を見上げて旅の半ばかな
雲ひろがり小春日和の終はりけり
(一部、「俳句」1月号と重複)